ユウト6日目①

タカシに河川敷まで送ってもらい帰ってきた
もう次の日になっていた

家は真っ暗で帰ってきたくなかった俺には好都合だった

風呂に入り寝ようとするがアイの事が心配で心配で寝れない
これからどうするべきかを考えていた

寝れないまま朝方を迎えた時に吐き気を覚えた
気のせいか?と思ったが
しかし気分は悪くなる一方でとうとうトイレに駆け込んだ

嘔吐した
一回嘔吐しただけでは気分は戻らず何度も何度も嘔吐する
そのうち下痢も始まった

トイレから離れられない

俺がバタバタしていたので美香がさすがに起きたのかトイレにきた
『ちょっと朝方に何やってんのよ!
それよりも帰ってくるの何で遅かったのよ!!
えっ?ちょっと‥もしかして吐いてる?
はぁ?まさか下痢も?
えっ?意味分かんないんだけど?』

話すのもキツイ俺は黙っていた

『ちょっとそこから出ないで!!!』
美香はそう言うとトイレから離れゴソゴソしている

そして
ヒロト連れてあんたが治るまで今から実家帰るから。
あっ!家中除菌しといてね!
それと食材勝手に使わないで!自分でどうにかして!
それと毎日掃除もしといて!
お給料減ったら困るから仕事には元気なふりして行くようにして!じゃぁ帰るから。』
スーツケースに荷物を詰めて出ていった

もうどうでもいい
アイ以外のことなんて考えても仕方ない

とにかく吐いた
吐くものがなくて胃液しか出なくても身体は吐くことを辞めない

そこから動く力もない俺はいつの間にか眠りにおちてしまっていた