ユウト2日目②
俺はジョギングを終え家に帰ってきた
黙ってジョギングに出掛けたことを怒っているのか機嫌が悪くブツクサと嫌味タラタラ文句を言う
更に買物に乗せて行けと言われたが身体の調子が悪いと言い部屋に鍵をかけ布団に潜り込む
すぐさまアイの写メを見る
優しい目に心が癒やされていく
夕べ寝てなかったこともあり睡魔に襲われそうになった時に
『お昼ご飯食べたから今から叔父の引越祝い行って くるね! ユウトは何してるの?』
アイからの L○NEだ
「おつかれさま! 俺はアイちゃんの写メ見てたよ♡」
… 写メじゃなくてホントは会いたい
写メを見ながら寝てしまった
昨夜寝てなかったのが余程こたえたのだろう
グッスリ寝てしまっていた
腹が減り眼を覚ますと夕方4時を回っていた
部屋から出ると美香もヒロトもいない
カップ麺を急いで食べ
ーまだ調子悪いから晩飯いらない
起こすなよー
と書き置きしまた部屋に戻り横になる
またすぐに睡魔に襲わた
どれぐらい寝てたのだろうか
部屋の戸を叩く音で目が覚めた
【いつまで寝てるのよ!】
美香の声がした
最悪の気分で目覚めた
…起すなって書いてあったよな俺
それより今何時だ?
携帯で時間を確認するために手に取ると光っていた
…アイ?!
急いでメッセージを見る
『用事終わったよ~ アパートに帰ってきたよ』
6時過ぎに連絡が来ていた
…今って…うわっもう8時前だし
俺…寝過ぎだろ
早く連絡しないと
無性に声が聞きたくて仕方ない
俺はサッと出かける準備をし部屋を勢い良く出て
「ちょっと出てくる」
と玄関に急いだ
【はぁ〜?何を訳の分からない事言ってんの?
調子悪いんじゃなかったの?
意味分かんないんだけど!!】
…大丈夫?の一言もねぇのかよ?
【どこ行くのよ?!!!
寝てばかりだったくせに出掛けるなんて頭おかしいんじゃない?】
怒鳴り散らしてる
何も言う気がせず無視して家を出た
いつものコンビニに着くと8時を過ぎていた
「アイちゃん返事遅くなってごめんね(>_<)
今、電話出来る?」
かなり焦ってメッセージを送った
『ちょっとうたた寝してた 電話大丈夫だよ♪』
すぐさま返事が来たことに安心した
『もしもし』
アイが出た
"もしもし"と言う言葉でさえ癒やされる…
「もしもしおつかれさま♪
アイちゃん寝てたのにごめん 今、ひとり?」
『うんひとりだよ ユウトはコンビニ?』
「あのさー会いたいな」
『えっ?今から?!』
「そう!今から! 会いたくて会いたくて我慢出来ない! 10分ううん五分でもいいから会おう?」
『家は大丈夫なの?』
アイの戸惑う声
「大丈夫!だから…お願いだから会って…」
…家なんてどうでもいい
アイちゃんだってホンとは疲れてるハズなのに…
でもごめん…無理だ…会えないなんて無理だ…
『分かった!今から会おう!』
…っ!!俺、泣ヤバイきさそうだ
「ホント?ほんとに? やったー♪♪♪
今からすぐに向かうから!」
河川敷で待ち合わせをする事にし一分でも早く、イヤ
一秒でも早くと車を走らせた
河川敷は暗かったがスモールライトの付いた車が見えた急いで車を止め降りてソっと覗くとアイがいた
コンコン♪
アイがこっちを見たことを確認し乗り込んだ
「おつかれさま またせてごめん」