ユウト1日目⑤

プルルプルル♪
…うぅぅ…緊張マックス( •̀ ~•́;)

『もしもし』
…うわっ!すぐ出た!!
心の準備が!!

「もしもしこんばんは おつかれさまです! 今日は急にすみません
かけ直すの遅くなってすみません でも電話くれてメッチャ嬉しいです♪」

…あぁーもう嬉しすぎる♪
嬉しいのが抑えれない

『いえいえ こちらこそお買い物来てくれてありがとうございま した ビックリしましたけど私も嬉しかったですよ♪』
…嬉しい?嬉しい!!って言ってくれたの?
ほんとに自惚れるよ?
俺の事気にしてくれてるって!
『そう言えばお名前聞いてなかったですね
聞いてもいいですか?』
…ん?名前…?
ヤベぇ俺、自分の名前すら名乗ってないのにかけてきてくれたんだ!
こんな怪しいになのに…
自分のことしか考えてなかった俺って余裕なさすぎ

「ホントだ! 俺、嬉しすぎて自分の名前名乗ってなかったですね
ユウト…藤川ユウトです
井上さんはアイさんですね 名札見ました♪」
…情けないけど嬉しすぎて嬉しさが声に確実に出てしまってる

『はいアイですよ
聞きたいことがあるんですけど…』
…聞きたい事って…?
何だ…?

ちょっとかしこまった彼女の声に緊張が走る

『ユウトくんって結婚してますよね?
前に奥様と子供さんとお買い物にきてくれてました よね
何で私に声をかけてくれたんですか?』
………えっ?買い物に行ったこと覚えててくれたんだ?
ちょっとそれ超嬉しいんですけど!

「えっ?買い物行ったこと覚えててくれたんです か? うわっメッチャ嬉しい!!」
思ったことを正直に口にした
…下手な言い訳とかせずに正直に気持ちを伝えよう
名前も名乗らなかった俺に電話してくれた彼女はきっとちゃんと気持ちを聞いてくれるだろう

「正直に言いますね  結婚してます
俺ね嬉しかったんですよ
アイさんが正直にバツイ チってことと彼氏が居ないっていう事を言ってくれ て
ホントは声をかけた言い訳や連絡先を教えた言い訳 を色々と考えてたんですけど…

自分の正直な気持ちハッキリ伝えます!

アイさんが好きです  一目惚れでした
結婚してるけどアイさんへの気持ちが押さえられな かったんです」
一気に言い切った
彼女は電話の向こうで何かを考えている様子だ

『えっ?えっ?えっと??
あっ!そうだ!
ユウトくんって凄く若いですよね?
私の歳知ってます? 39歳なんですよ』
…39歳?
嘘だろ??全然見えねぇよ!

「39歳なんですか?
歳上かな?とは思ってたけど俺より3歳ぐらい上かな と思ってました
アイさん若く見えすぎる〜!
俺は29歳です でも歳なんて関係ないですよ」
…こんなに綺麗で可愛い39歳なんてビックリだよ
けどホントに歳なんて関係ねぇよな
俺はアイさんだから好きになったんだよ

『ユウトくん25歳ぐらいかな?って思ってました
ユウトくんも若く見えますね』
…そんな嬉しい事言ってくれて~
彼女も俺の歳にはビックリしたみたいだった

『それより私の事が好きってっ…?
えっとえっとえっと…』
…焦ってるしパニクってる!
ホントのほんとに可愛すぎるよ

「焦ってるアイさん可愛い♪ ダメですか?
俺じゃダメですか?
二人で会ったり出来ませんか?
まずは友達みたいな感じでもいいので会いたいです
お願いします」
…お願いだから真剣な俺の想いを受け止めて…
俺、アイさんじゃなきゃダメなんだよ

『私で良ければ…お願いします』
遠慮気味だが何かを決意した感じの彼女

「やったー!!やったー!!
どうしよう! まさかこんな展開になるなんて♪
じゃあアイちゃん 堅苦しいのはなしにしてタメ口でいいし俺の事はユ ウトって呼んでね!」
俺は子供のようにイヤ子供よりもはしゃいだ

コンビニに行ってくると言って家を出てきていた旨を伝えその後L○NEでやり取りをする事にした

…夢じゃねえよな??
よっしゃー!!
今は友達からでもいいから絶対絶対彼女になって貰うぞ!!