3日目①
夕べはユウトの唇の感触を思い出しながら幸せな気持ちで熟睡した
仕事をしててもユウトとキスした事を思い出してニヤニヤしてしまう
「井上さん何か良い事あったんですか?」
事務所でパートの丸川マナミに声をかけられた
マナミは32歳だがトリ○ドル○奈ちゃんに似ていておっとりしいて凄く可愛い
いつもニコニコしていて愛想もよくモテる
そんなマナミに私は何故か慕われているようでいつも私に相談事や悩み事を持ち掛けてきた
私もそんなマナミが可愛くて妹のように可愛がっていた
『えっ?そんなことないよ?』
どうやら自然と笑みが漏れていたのだろう
「何か良いことでもあったんですか??」
ユウトとの関係は言いたくても言えない
『ふふふ♡』
笑って誤魔化した
「ちょっと聞いて欲しいことがあって…近いうちにランチかディナーしませんか?」
マナミに誘われた
『いいよ~』
そんな話をしてると店長が事務所に入ってきたので話をやめた
【井上さん前髪が伸びてるから今日か明日切ってきて!】
いきなり言われた
店長はどうやら機嫌が悪いらしい
「分かりました」
下手に怒らせたくなく素直に返事をした
私とマナミは事務所をあとにし
「ランチかディナーの段取りはまた連絡しますね」
と小声でいい自分の持ち場に帰って行った
そして休憩中行きつけの美容院に電話をすると今日が都合がいいと言うので今日にした
お昼ごはんを食べてるとユウトからメッセージがきた
「おつかれさま!今日も会える?」
…えっ!?今日も会えるの?
美容院予約しちゃったよ~
美容院も行かないとダメだしユウトにも会いたいよ~
『おつかれさま♡
今日ね仕事終わって美容院行くことになったから会えないかも…』
「えっー!!会いたいよ~
俺、残業になったから美容院終わったら一応連絡してみてね」
『了解です♡』
そんな短いメッセージでも幸せな気分になった
しかし一つ気になっていた
…ユウト…家は大丈夫なのかな?
昨日も会ったのに今日も大丈夫なの?
L○NEで頻繁にやり取りしてるがユウトが家にいる時は私からしない方がいいんではないのか?
とか休憩が終わっても色々気にしながら仕事を終わらせた
美容院は空いていて今日は前髪だけカットと言うこともあり割と早く終わった
時計を見ると七時15分だった
『美容院終わったよ』
ユウトにメッセージを送ってみるが返事がない
…まだ残業してるのかな?
私はアパートに帰ることにした
アパートに着いた途端に
プルルル♪
電話が鳴る
…ユウトだ!
慌てて電話に出る
『もしもし おつかれさま♪』
「おつかれさま!残業終わったよ!会える?」
『うん!会えるよ!』
「じゃあ昨日の河川敷で」
私は待ち合わせの河川敷に車を急いで走らせた
今日も私の方が先に着いたようだ
今日は最初から後部座席に乗って待つことにした
五分もしないうちにユウトは現れ
「待たせてごめんね!」
隣に座った
しかし何故だが微妙な距離を開けて座るユウト
…昨日はあんなにぴったりくっついてくれたのに…
寂しく感じた私は自分から寄りユウトの胸におさまるとギュと抱きしめた
「わっ!ビックリした!!
仕事終わりで汚いから汚れるよ」
どうやら私が汚れるといけなからワザと少し離れて座ったようだ
『私だって仕事終わりだよ 汚いとか関係ないよ
私がユウトを抱きしめたかったの…
ギュってしたかったの…』
もっと強く抱きしめた
「やっぱ何でそんなに可愛いの?
こっち向いてよく顔を見せて」
ユウトの方に顔をあげる
「前髪切って更に可愛くなったよ」
そう言われると美容院行って良かったと自然と顔がほころぶ
でもまだ恥ずかしくまた胸に顔をおさめギュと抱きしめた
「………アイ」
ちょっと切なそうに私を呼ぶ
『どうしたの…?』
「えーっと…胸が当たってヤバイんですけど…」
『?』
「…だからアイの胸が当たって俺の分身が暴れそうになってます!!」
『…………あっ!!////////////えーっと…』
思い切り焦った
「分かってくれた(笑)?」
『えーっと////////えっと』
更に焦り恥ずかしさも倍増する
しかし私の口から出た言葉は
『…触ってもいいよ…』
だった